甘口+辛口=中辛?
カレーのルーは辛さの度合いを甘口、辛口、中辛と分けて販売されています。
自宅でカレーを作ろうという時、本当は中辛にしたいけれどルーがない、辛口のルーと甘口のルーならあるから混ぜて使おう、こんな方法を試したことがある人は少なくないはず。ところでこのように辛口と甘口のルーを混ぜた場合、中辛製品を使って作ったカレーと同じ味になるのでしょうか。
実は、近い風味にはなるけれど、全く同じ味にはならないのだそう。これはメーカーがルーを作る際、辛味を出すスパイスを単純に機械的な配分で混ぜ合わせているのではなく、スパイスの種類や量、その他の調味料を微妙に変えて辛さに強弱をつけているからなのです。このような細かいこだわりがあって絶妙な風味の美味しいルーが作られているのですね。ちょっと感心してしまいました。
もちろん、辛さの異なるルーを組み合わせてカレーを作っても十分辛さの調整はできますので、自宅で使える簡単な技として利用してみるといいでしょう。
カレーにとろみが出ないときはどうしたらいい?
カレーといえば特徴的なのはあのとろみですが、これは小麦粉が加熱されて糊化するためです。しかし、空気中の菌や人間の唾液・味噌・醤油などに含まれている酵素がカレーに混入すると、とろみのもとである小麦粉の粘性を切ってしまい、とろみの出ないカレーになってしまいます。また、煮込んだ際に野菜が煮崩れてカレーとなじむことでもとろみが減りますので、野菜を使わないカレーやシーフードカレーなどはとろみがつきにくく、さらっとした仕上がりになりやすくなります。
このようなときは、じゃがいもやニンジンをすりおろして入れると簡単にとろみを加えることができます。またパン粉を牛乳で溶かしたものや、小麦粉とバターを電子レンジにかけ練り合わせたものを入れてもいいでしょう。この場合、ダマにならないよう様子を見ながら、少量ずつ加えていくのがポイントです。
ちなみにカレーが完成した後も、出来上がったらすぐ蓋をする、残ったカレーは容器に密閉して冷蔵庫に入れて保存するなど、なるべく空気が入らないようにしておくと、とろみのある状態を保つことができます。