ネパールのカレー
今回はネパールのカレーをご紹介します。
ネパールのカレーはシンプルであっさりした味わいが特徴。ネパールは標高の高い場所に位置しているため(標高約1000mから3000m)、刺激の強いスパイスやこってりした油分は体に負担をかけてしまうという理由からです。
ネパールでは毎日食卓にカレーが出ます。ごはんと一緒に食べる、日本でいうみそ汁と同じような感覚の料理ですね。じゃがいもやにんじんは入っていませんが、口当たりが素朴で優しく、日本人の舌にもなじみやすいようです。
最もポピュラーなものは野菜や豆をスープ状にしたジャネコ・ダルと呼ばれるカレー。ひよこ豆やレンズ豆を使い、色も黄色、緑、赤など種類の異なるものが利用されるので見た目にもカラフルです。味付けは山菜を乾燥させて作ったジンブというスパイスと、コショウ・しょうが・にんにくを使ってシンプルに仕上げます。ネパール人にとっては「おふくろの味」的な存在として親しまれているそうです。
肉を使ったカレーではとり肉を使う場合が多いようです。コリアンダー・クローブなど幾つかのスパイスにガラムマサラを組み合わせ、玉ねぎ・トマトなどの具材を加えて煮込みます。ちなみに味付けがあっさりしていますので、どんな食材やスパイスを試しても味がまとまるという良さがあります。ネパールは多民族国家ですから、それぞれのテイストを取り入れたカレーがまだまだたくさんあるのでしょうね。是非全部試してみたい・・そんな気持ちになってしまいますね。