カレールウ
自宅で手軽にカレーを作ろうと思えば、カレールウは不可欠です。野菜や肉を入れ、煮込んだところにカレールウを放り込めば、簡単においしいカレーが出来上がります。
実は、このカレールウは日本生まれなのです。1914年(大正3年)、東京・日本橋の岡本商店が、元祖カレールウともいえる「ロンドン土産即席カレー」を発売しました。これは、現在の固形状のカレールウとは違い粉末状だったようです。しかし、粉末をお湯で溶き、肉や野菜を煮込んだ鍋に入れるだけで完成するところは、現在のカレールウと変わりありません。
そんなカレールウですが、その原型は、明治時代から存在したと言ったら、驚かれるでしょうか。1906年(明治39年)に、東京神田の一貫堂から発売された「カレーライスのタネ」。カレー粉や極上の生肉を混合乾燥し、固形状にしたもので、お湯をかけて溶かして食べるというものだったそうです。カレールウと言うより、レトルトカレーの元祖と言ってもいいかもしれません。はたして、味はどうだったのでしょうか?とても気になります。きっと当時の人たちはその斬新な発想に驚いたことでしょうね。
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