シナモン

八つ橋にまぶしてあるニッキの通称で有名なシナモン。甘くそしてぴりっと辛みの効いた独特の風味が特徴です。シナモンといえばドーナツ、りんごやフルーツの焼き菓子などがお馴染みです。しかしこれもれっきとしたスパイスの一つでインド料理にも欠かせません。

原産地はエジプトから中国・ベトナム地方ですが、現在は日本を含め熱帯地方ならどこでも生息しています。厳密にいうとシナモンと呼ばれるのはスリランカ産だけで、近種のシナニッケイをから作られるものをカシア、日本産のものはニッキ(肉桂)と分類しています。その歴史は古く、紀元前4000年頃にはエジプトのミイラ作りに防腐剤として使用されていたということです。また、旧約聖書や古代ギリシャの詩、中国の薬学書、日本では正倉院の書物の中でシナモンについての記述があります。実際に樹木が輸入されて、香辛料に使われ始めたのは江戸時代からですが、最古のスパイスとして長い歴史を持っているのです。

シナモンはクスノキ科の常緑樹の樹皮を乾燥させたもの。まるめてスティック状にしたものと、パウダーにしたものが売られています。カレーで使用する場合は香りづけが目的。固形の場合は油で炒め、パウダー状のものは他のスパイスと調合して使います。入れすぎると苦味が強く出すぎてしまうので、配合量の目安は他のスパイスに対して9~13:1の割合。大体この範囲内で微調整してみてください。

この記事へのコメント

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)