アサフェティダ

日本ではちょっと聞いたことのない名前のスパイスだと思います。アサフェティダはインド北部を原産とするセリ科の植物で、イランやアフガニスタン、パキスタンなどにも分布しています。

スパイスとして使用するのは、根茎から採れる樹脂を乾燥させたもの。そのため語源はペルシャ語で「樹脂」という意味の「アザ」、ラテン語で「臭う」という意味の「フェティダ」
からきているのだといいます。

アサフェティダには硫黄のようなとても強い刺激臭があり、生のままでは悪臭に加えて苦味と辛さがあるため調理には使用されません。しかし、熱を加えるとニンニクや玉ねぎのようなほどよい香りが立ち上がるようになります。

ほんの少量を料理に加えるだけで美味しさが増すため、インドや中東の料理には欠かすことのできない存在です。主に野菜や豆の料理、ピクルスやソースの材料に使われます。また宗教の違いによりばらつきがありますが、肉を焼くときに利用されることもあるそうです。

薬理効果として、けいれん、気管支炎、腹部の張りなどに効き目があります。

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