レーズン
給食のドライカレーにレーズンが入っていた思い出はありませんか?
辛いものが苦手でも、レーズンが入っていれば味がマイルドになるから食べられる、という人がいますね。辛くて刺激のあるカレーにほのかな甘みを含んだレーズンは意外とマッチするんです。インドカレーはもちろん、欧風カレーにもよく合います。
レーズンの原産地はカリフォルニア。スペインの宣教師が、夏の暑い日差しですっかり水分の飛んでしまったぶどうをサンフランシスコに送ったところ、たちまち評判になったといいます。レーズンの歴史をさかのぼると、その昔木になったままで自然乾燥していたぶどうを偶然発見した人がいて、それから長い年月をかけてたくさんあるぶどうの種類の中からレーズンにぴったり合う種類を見つけ出したのでした。
レーズンは天日、もしくは人工的に乾燥させて作るドライフルーツです。糖分が多く含まれるためそのままでも充分甘みがありますが、 バターに練りこんでレーズンバターにしたり、ラム酒に漬け込んでラムレーズンにしてもとても美味。レーズンを使ったクッキーやパウンドケーキ、レーズンパンは年齢性別問わず人気の高い料理です。
またレーズンは鉄分、ミネラルやカルシウムといった栄養素も豊富。ポリフェノールや食物繊維も含まれています。貧血や疲労回復、さらにはガンの予防まで、舌だけでなく身体にも美味しい存在だといえるでしょう。
オニオンスライス
玉ねぎを薄切りにしたものをオニオンスライスといいます。カレーに玉ねぎを使うといったら、通常はくし型やみじん切りにして肉や他の野菜と一緒に炒めて煮込む、という図を想像するでしょう。しかし生の玉ねぎを水にさらしたオニオンスライスも、カレーのトッピングとして楽しむことができるのです。
作り方は簡単です。玉ねぎを半分に切り、切り口を下にして繊維に沿ってできるだけ薄くスライスします。こうすると水にさらした時に辛味成分が抜けやすく、マイルドでほのかな甘みを味わうことができます。一方玉ねぎの辛さを残したい場合は繊維と直角に切るといいでしょう。シャキシャキした食感を出すことができます。
またオニオンスライスはカレーの付け合せ以外の調理法でも活躍しています。
しょう油やドレッシング、ポン酢をかけ、かつお節をまぶしておかか和えにしたり、チキンやサーモンと一緒にサンドイッチにはさんだり。気分や好みに合わせ、切り方や使い方を工夫してみるといいでしょう。
ガジュツ
ガジュツはショウガ科ウコン属の多年草で、英語ではゼドアリーと呼ばれています。また和名では、根や茎、包葉が紫色であるため紫ウコン、初夏に花をつけることから夏ウコンとも呼ばれています。
原産地はインドを中心とする熱帯アジア。東アジアや中国、インドネシアやバングラディシュなどにも広く分布しています。日本では屋久島や種子島、沖縄などが良質のガジュツの生産地として有名です。
シネオールやカンファー、セスキテルペン、クルクメノシンなど、あまり耳にしたことのないような成分を100種類以上含んでおり、日本薬局方に生薬として収録され用いられています。しょうがとよく似た用途として使用されるのが一般的で、風邪や鎮痛、消化不良や吐き気などの症状にあてがわれることが多いです。また、シネオールやアズレンなどガジュツに含まれる成分が脂肪やコレステロールを分解・排泄してくれ、ダイエットにも効果的です。
カレーペースト
レッドカレーペーストはタイでレッドカレーを作るときに使われる、辛い中にもコクのあるペーストです。タイ語でゲェーンペットとも呼ばれています(スパイスを使った辛い煮込み料理という意味)。
レッドカレーぺーストを作る際に使用するスパイスは、唐辛子、ニンニク、レモングラス、クミン、カフェライム、ガランガルなど。カレーはもちろん、炒め物やローストチキンの下味なんかとしても優秀な働きをします。
またグリーンカレーペーストは、青唐辛子をベースとしたグリーンカレーには欠かせないペースト。ニンニク、レモングラス、胡椒、カフェライムやクミン、ナツメグなどを砕き潰して作ります。グリーンカレーはココナッツミルクを入れてまろやかな甘味を加え、具材にはチキンが使われるのが一般的です。
自分で手作りする際は、ミキサーやクロックと呼ばれる石うすでを使ってスパイスを砕いたりすり潰したりします。また、調合されたものが市販されていることもありますので、スパイスや器具を揃えるのが難しい場合は手軽に試してみてはどうでしょうか?。
カレーとじゃがいも
カレーに入れる野菜といえば、人参・玉ねぎ・ジャガイモですね。この3つは一部でカレー3種の神器と呼ばれるほどの定番材料です。
じゃがいもの原産地は南アメリカのアンデス山脈の高地で、16世紀末にスペイン人がヨーロッパに持ち帰り広まっていったのだといわれています。日本へは1600年頃の慶弔年間に長崎に伝来しました。インドネシアのジャカルタ(=ジャガタラ)を拠点としていたオランダ人が持ち込んだため、ジャガタラいも→ジャガイモと名前が変遷してきたのだそうです。日本では馬鈴薯とも呼ばれていますね。
世界の主な産地は中国、ロシアやインド、そして日本の主な産地は北海道や九州となっています。
じゃがいもにはいくつか品種がありますが、よく使われるのは段爵薯とメークインです。男爵薯は食感がホクホクしてポテトサラダやコロッケにピッタリですが、煮崩れしやすいのが難点。そのためカレーにはねばりねがあり、荷崩れしないメークインのほうが適しています。
しかしじゃがいもがカレーに溶け込むと甘みやとろみが加わって、舌触りや味がマイルドになりますから、これを好むのであればあえて男爵薯を使ってみてもいいですね!
じゃがいもは常温で長持ちしますが、暗くて温度の高い場所は保存に適しません。
みそ汁や肉じゃが、ポテトサラダやオムレツなど、1日の食事のうち1回はじゃがいもを使った料理が食卓に出てくるほどではないでしょうか。
カレー鍋
日本独自の鍋料理とインドのカレーが融合して生まれたのがカレー鍋です。その美味しさの秘密は和風のダシと、数十種類のスパイスのブレンドからなる旨みにあります。
カレー鍋が広まったきっかけは、カレー鍋専門店が誕生したことにあります。今では市販のカレー鍋のもとが販売されたり、居酒屋のメニューに加えられていたりと、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の人々に慕われる、人気の料理となりました。
鍋に入れる材料は、豚肉、鶏肉、白身魚、にんじん、ブロッコリー、きのこ、玉ねぎ、ねぎ、きゃべつ、油揚げなどなんでもあり。ぎょうざやベーコンなど一風変わった具もカレー鍋とは相性抜群です。鍋の後にはおなじみのうどんや雑炊も、ほかの鍋とはまた違った美味しさで楽しむことができます。食べると体も心も暖まる、寒い季節にぴったりの料理です。
- 2007/12/10 08:47
- ○○カレー、カレー△△
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