手でカレーを食べる国
インドではカレーを手で食べるのが一般的です。
正式なマナーというものは特に存在しないのですが、手で食べる時に注意したいことや、よしとされる食べ方があるのだそうです。
一番重要なのが、右手を使うということ。これは絶対のルールです。インドでは左手は不浄の手とされています。そのため食事や握手の時は右手を使用することになっているのです。
実際にどのように手を使って食べるのかというと、まずは食事の前は手を洗います。これは日本でも同じですね。日本では石鹸を泡立てて両手を洗いますが、インドでは右手だけ水で洗うのが正式な方法のようです。
そしてスプーンの代わりに手を使ってごはんにカレーをかけ、よく混ぜます。ここから手でカレーとご飯をすくって食べるのですが、方法が2種類あります。指を使ってご飯を一口大にまとめて口に運ぶ方法と、日本でいうなら寿司を握るように、手のひらでご飯をまるめて口に運ぶ方法です。どちらが正しいというわけはないので、食べやすい方法でいただきましょう。
ちなみにインドのカレーはサラサラしていますが、日本のカレーはとろっとしています。これは食べ方が異なるからだという説があります。インドはさらっとしたカレーのほうが手でかき混ぜやすいですし、反対に日本はスプーンを使って食べるので、液体よりも多少とろみのついた状態のほうがすくいやすいのでしょう。こんな文化の違いもその国のカレーに影響してしまうのだから、おもしろいですね。
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