カレーとらっきょう
カレーに合う付け合わせのひとつとして挙げられるのがらっきょうです。らっきょうは塩漬けや甘酢漬けの状態で店頭に売られており、カリッとした食感と鼻にツンとすっぱさが届く独特の香りに食欲をそそられます。
らっきょうは中国原産のユリ科の多年草。元々は薬用植物として平安時代に日本に伝わりました。今では漬物としてカレーやご飯のお供として食卓に並びますが、江戸時代からは野菜として栽培されていたそうです。
「畑の薬」と称されるほどの様々な効能を持つらっきょうですが、特に注目したいのはアリシン(硫化アリル)と呼ばれる成分です。アリシンはビタミンB1の吸収をよくする働きを持っているため、ビタミンB1を含む食材と一緒に食べると効果的に栄養を摂取することが出来るのです。そして、カレーの肉でよく使われる豚肉にはビタミンB1がたっぷり含まれています。ビタミンB1は疲労回復や夏バテに効くため、夏の暑い時期に好んで食べられるカレーの付け合せにはやはり相性がいいといえますね。
らっきょうはこれからの初夏~夏場が旬です。自分で酢漬けにするなら、ツヤっぽくかたさがあり、芽が青くないものを選びましょう。買ったらその日のうちに手早く水洗いし、酢漬けにしてしまうのが長くおいしく保存できるポイントです。
この記事へのコメント